高校生のうちから大学費用について考えさせる

大学進学はお金がかかる

高校生として3年間の時を過ごすと、次は大学生としての生活が待っています。子どもを育てるうえで教育資金は何かとかかるところですが、この大学生活においてもかなりの資金を必要とすることになるのです。まず、大学受験で試験を受けるということだけで、膨大なお金が必要となります。

というのも、大学生には誰でもなれるのですが、誰しもが必ず試験が合格する確証がないためです。そこで、何件もの大学に受験する必要があります。

097093その際にかかるのが受験料となるのですが、大体一学部を受験するのに25000円程度のお金が必要になります。「滑り止め」ということで複数校受験し、また違う学部や学科の試験を受けるには、相応の資金が必要となるのです。

また、そこで大学に仮に合格したとしても、行きたい大学が国公立で私学を滑り止めとして利用する場合には、さらに「一時入金」が必要になるのです。

これは入学金という名目で徴収されますが、私学の場合入学を辞退するとこのお金は帰ってきません。入学できる権利だけ購入する形となるので、ここでも莫大なお金がかかることになります。

そして、実際大学生として生活を始めるにあたって、先ほどの入学金に加え授業料が必要となります。一般の私立大学において年間およそ100万円ものお金が必要になります。

さらに、施設維持費用や共益金と言える部分の出費も少なくないため、年間いくらかかるのかは予め把握しておかなければなりません。ここまでで、大学自体に入金するお金についてを解説してきましたが、さらに大学生となるとお金がかかることになります。それは生活の面です。

1人暮らしは出費が大きい

生活をするという上で大学生の出費が一番大きくなりがちなのは、1人暮らしを始めるというケースにおいてです。

1人暮らしをする際には、まず住む家を見つける必要があります。親元を離れて新生活をする上で、生活の利便性はある程度以上重視しなければならないので、家賃や家具・家電を一式そろえる費用も少なくなくなります。

それまで高校生だった子供が仮にバイトをしていたとしても、その資金だけでは到底足りないのであらかじめ、親が都合をつけておく必要があります。

また、毎月の光熱費も別途かかることになるので、一括で支払いをしたらもうそれで大丈夫ということにはならないのです。様々な面で、様々な費用がどうしてもかかってしまうことになります。そこで、親がどのくらいお金を出すことが出来るかという判断が非常に大切になってきます。

子ども自身に大学の通学費用として奨学金を申し込ませるのか、それとも親自身が全て支払うのかという判断が重要になってきます。もちろん子供自身のその後の進路にも直接かかわってくる話なので、高校生として大学受験勉強の途中に話をして、ともにお金のことについて考える機会を作るのがベストなやり方なのではないでしょうか。

子どもと親、お互いの将来、進路について考える機会にもなるので、しっかりと話し合い考えるようにしてみてはいかがでしょう。

大学生活における出費を抑える方法


慶応義塾大学生が住む学生会館(学生会館.com)

慶応大や早稲田大のように、都内の著名な大学においては、学校が学生会館や学生寮を持っているケースがほとんどです。これらの住まいは家賃が安く、キャンパスからほど近くに建てられているため、通学費もそれほど掛かりません。学生の期間中しか住まうことができないというデメリットこそありますが、一般的な住居で一人暮らしを行うよりは、生活費をずっと抑えることができます。

また、大学に通いながらバイトを行う場合でも、学業をおろそかにしない程度にすべきでしょう。将来のライフプランの実現や資格取得などに役立つ仕事を探せば、働きながら経験を積むことができるため、一石二鳥です。進学に合わせて一人暮らしを行う人で、お金周りが心配という人がいるなら、できる限り費用を抑えて生活する方法を、見出すようにしましょう。